御幸小学校福祉教育
12月6日(火)、7日(水)、12日(月)の3日間、御幸小学校の4年生を対象に福祉教育が行われました。各日、3名のゲストティーチャーをお招きして、それぞれお話していただきました。
1日目は、聴覚に障がいをお持ちの山下さんから、生い立ちや普段の生活についてお話がありました。山下さんは小学校から寮生活をして学校で学んだとのことですが、学校で手話を習ったわけではなく、寮で先輩たちが使っている手話を見て学ばれたとのお話に、子ども達も先生も驚いていました。また、山下さんから手話での挨拶や数字等を教えていただき、子ども達は、興味深く手話に取り組んでいました。
2日目は、視覚に障がいを持つ野上さんから、同じく生い立ちや普段の生活についてのお話を聞きました。子ども達は、野上さんが普段使っている腕時計に特に興味を示していました。また、料理をする中でも、固形物の方が液体よりも扱いやすいことを教えていただきました。
3日目は、身体に障がいをお持ちの池尻さんからお話を聞き、その後、車いす体験を行いました。車いすに初めて触れる子どももいましたが、友達を乗せての体験で、真面目に車いすの操作をしていました。
子ども達の様子を見ていると、当初は、障がいを持つ方の生活自体がどうなのか想像ができない様子でしたが、当事者の方と直接会い、話を聞く事で不便なことはあるけれど、必要な際は周りの協力を得ながら、自分たちと同じように生活していることを学んだようです。「生活に便利な物や制度ができて以前よりも生活しやすくなっているけれど、困る時もあるんだよ。その時には『助けて』と言うから助けてね」という言葉に、子ども達が大きく頷いている姿が印象的でした。
世界の6人に1人が何らかの障がいを持っていると言われています。障がいの有無が分かりづらい方もいますが、授業を通じて、障がいへの理解を進める取り組みを行ってもらうことは、共助の社会を築いていく上で大切な学びの場だと改めて感じました。