社会福祉法人うきは市社会福祉協議会

声・手・心 つないで人の輪 地域の和

ふくしのかわら版

1 令和5年1月5日発行

令和4年度福祉会研修会「withコロナですすめている活動とこれからの地域づくり」

令和4年12月14日(水)

活動報告①「宮田区よりあい活動について」

報告者/宮田区福祉委員 安元文子さん、宮田区よりあい協力者 森下三重子さん

宮田区では、平成21年4月からよりあいを開始し、今年で14年目。

よりあいを毎月第2木曜、集いの場を毎月第4木曜に開催し、グラウンドゴルフも行い賑わっている。「よりあい」が地域の方たちと定期的に顔を合わせる大切な場所である事をよく理解され、福祉委員経験者の男性も任期後に継続して参加されるのが宮田区の特徴。軽い体操やゲームを交え頭も体も動かしながら、楽しく笑い合って取り組んでいる。今後も感染対策をしっかりと行いながら、地域のつながりを絶やすことなく、楽しく続けていきたい。

活動報告②「コロナに負けない!田篭がんばるカード」

報告者/田篭地区自治協福祉部長 平川美紀子さん、福祉部協力員 平川義子さん

田篭がんばるカードは、その日、自分が取り組んだことを選び、日付と一緒に表に書き込んでいく日記 兼 健康チェックカードのようなもの。

感染拡大により、集まりの場が開催できなくなったことをきっかけに、関係者で話し合いを行い、カードへの取り組みが決まった。

カードの効果は、暮らしの中に健康につながることが多くあることを実感でき、日々の生活の励みへとつながる等さまざま。がんばるカードは、生活や健康全般のことを確認できるため、集まりの場と合わせて今後も継続していきたい。

講演「withコロナでのこれからの地域づくり」

講師/九州大谷短期大学福祉学科 教授 中村秀一さん

『こんな楽しみがあるから生きたい』『よりあいに行きたいから元気を保つ』という”どう生きるか”を考えながら、外に出て、人とのつながりを作ることや、心の健康を保つことが大切。

戦後は制度が少なく、それを補い助け合うために、お互い様の互助の活動が多くあったが、今は人との関係が薄れてしまっている。実は誰もがちょっとしたことなら支援し合えるけど、関係の希薄化もあり、助け合いの一歩が踏み出せないでいる。これからのキーワードは、『つなぐ・つながること』。コロナによって、不安や差別、活動の制限が生まれてしまっているが、どうすれば安心できる社会を作れるのか?を皆で考え、地域の助け合いの仕組み=共助(きょうじょ)を作っていく必要がある。今回の活動報告はとても素晴らしい取り組みだった。これからも、つながり・活動を広げていってほしい。

この日のアンケートでは、「他の地域の活動も知りたい」「共生社会の重要性を再認識できた」「福祉委員としてやりがいを持った」などの意見があり、研修を通してつながり合うことの大切さを共有できた一方で、「感染症の影響で、よりあいを再開できない」「何かやる・声をかけるタイミングがない」「共生の仕組みづくりのきっかけをどう作るか」といった意見もあり、取り組むタイミングや方法に難しさを感じている現状も分かりました。

社会福祉協議会では、どう活動を再開していくか、コロナ禍でもできる取り組みは何かあるか等、人とのつながりを作る様々な取り組みについて一緒に検討していきます。地域で検討する機会やご相談がありましたら、社会福祉協議会吉井事務所(TEL:0943-76-3977)まで、ぜひお問い合わせください。