福祉委員かわら版
226号 令和6年11月1日 発行転倒事故に要注意!
11月に入り、秋の涼しさを感じる季節になりました。この時期からは、日没時間が早まり、自宅で過ごす時間が多くなります。
自宅で過ごす時に心配なことは転倒事故です。
転倒事故の多くは、自宅で発生しています。また、年齢を重ねるにつれて、転びやすくなり、骨折などの怪我もしやすくなります。
特に高齢者は注意が必要で、骨折等が原因で、寝たきりなど介護が必要な状態になることもあります。
たとえ、怪我の症状が軽くても若いときに比べて、回復に時間がかかります。
さらに、転倒による不安や恐怖で何事にも意欲がわかず、活動することが少なくなり、転倒リスクが高まる場合もあります。
そこで今回は、転倒事故の予防について紹介します。
転倒事故を予防するには?
①身体の状態の確認
加齢によって、身体能力や認知機能が徐々に低下し、バランスを取ろうとしてもとっさに対応できなくなるなど、転倒しやすい状態になっていることがあります。
そのため、現在の身体の状態を把握することが大切です。把握する方法の1つとして、ロコモ度テストがあります。
まずロコモとは、関節の病気等によって、立ったり歩いたりするための身体能力が低下した状態(ロコモティブシンドローム)を指しています。
ロコモが進行すると、転倒や骨折しやすくなり、将来介護が必要になるリスクが高くなります。
ロコモ度テストは、立ち上がり等の動作を実践するテストや、25問あるチェックシートの解答を行うことで、現在の身体能力を確認し、自分がロコモに該当するか調べることができます。
厚生労働省や日本整形外科学会のホームぺージに、実施方法やチェックシートが記載されていますので、ぜひご活用ください。
また、年齢を重ねると、持病等により、複数の薬を服用される方もいます。薬の副作用によって立ちくらみやふらつきなど、転倒しやすい状態になっていることがあります。薬を飲んだ後に、このような症状等がありましたら、主治医や薬剤師に相談しましょう。
②生活環境を整える
住み慣れた自宅であっても、「居間の動線に雑誌や電源コード等が置かれている」「浴室内にぬめりが残っている」「階段や玄関の段差」など、身近な場所に転倒のリスクがあります。
現状の生活環境を確認し、「電源コードが通り道にこないように電化製品を置く」「滑りやすい場所に手すりや滑り止めを設置する」など、できる範囲で転倒しにくい環境に整えましょう。
③適度な運動を行う
転倒を防ぐには、体操やスポーツなど、日頃から適度に身体を動かし、身体機能を維持することが大切です。また、掃除や洗濯、買い物、畑仕事など、日頃から行っている生活活動も身体を動かすことになり、身体機能の維持につながります。
以上、転倒事故の予防について紹介しました。
転倒事故については、本人や家族が普段の生活の中で、意識して過ごすことも、予防につながります。
そのため、地域の気にかけている方や家族とお話する機会がありましたら、今回紹介したことをお伝えいただけたらと思います。
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