社会福祉法人うきは市社会福祉協議会

声・手・心 つないで人の輪 地域の和

福祉委員かわら版

215 令和5年11月1日 発行

火災に要注意!

11月に入り、寒さを感じる時期になりましたが、皆さん体調は崩されていないでしょうか。
このような時期は空気が乾燥し、暖房器具を使う機会が増えてくるため、火災が発生しやすくなります。
消防庁が出している令和4年版消防白書によると、住宅火災で亡くなった方の内、約7割は65歳以上の高齢者であり、亡くなった要因の約半数は、身体の不自由さや熟睡していたこと等での逃げ遅れによるものです。
年齢を重ねるにつれて、身体の運動機能や感覚機能が衰え、逃げるのに時間を要したり、火災が発生したことに気づきにくくなります。

火災を未然に防ぐポイント

こうした被害に遭わないためには、防火に対する日頃からの心がけが大切です。
火災を未然に防ぐためには、次の4つのポイントが重要です。

①寝たばこは絶対にしない、させない

布団の上等でたばこを吸って、そのまま寝てしまい、火災になることがあります。
たばこを吸われる方は、「灰皿に水を入れておき、吸い終わったら火を完全に消す」「周りに燃えやすいものを置かない」など、たばこが火種にならないよう心がけましょう。

②ストーブの周りに燃えやすいものを置かない

ストーブを使用する時は、紙類や布団等の燃えやすいものから離して使いましょう。また、壁や窓の近くで使用すると、風などでカーテンが揺れて接触する可能性があるため、壁や窓から離して使いましょう。
その他に、電気ストーブやこたつは、火を使わないという認識から、洗濯物等の衣類を近づけてしまい、火災につながることが多いそうです。 電気ストーブやこたつを使用する時も、火災にならないよう注意して使いましょう。

③コンロを使う時は火のそばを離れない

電話や来客の対応等でコンロの火をつけた状態で離れてしまい、火災が発生した事例があります。コンロを使用する時は、火から目を離さないようにしましょう。
その他に、IHコンロでも、鍋の加熱中に目を離して、高温の状態の鍋に油を注ぐ等、取り扱いによっては火災につながることがあります。
コンロから離れる時は、短時間でも火や電源を消すことが大切です。

④コンセントはほこり等を清掃し、不必要なプラグは抜く

コンセント等に溜まったほこりやごみが焼けて、火災が発生する場合があります。
ほこりやごみが溜まらないよう、時折コンセントの状況を確認し、ほこりを取り除く等の清掃をするようにしましょう。

火災の被害を抑え、身を守るポイント

  1. 火災の発生を防ぐために、ストーブやコンロ等は安全装置の付いた機器を使用する。
  2. 火災の早期発見のために、住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する。
  3. 火災の拡大を防ぐために、部屋を整理整頓し、カーテン等は防炎品を使用する。
  4. 火災を初期段階で消すために、消火器等を設置し、使い方を確認しておく。
  5. お年寄りや身体の不自由な方は、避難経路や避難方法を常に確保し、備えておく。
  6. 防火防災訓練への参加や戸別訪問などにより、地域ぐるみの防火対策を行う。

その他の対策として、消火器については、玄関などの誰もが見やすく、取り出しやすい場所に設置することが良いそうです。消火器の設置場所を家族で把握しておく、地域の中で各家庭の消火器の設置場所を決めておくこと等は、火災に気づいた方が消火器を使用することができるため、迅速な対応につながります。
また、隣近所に自力で避難するのが心配な方などを把握しておくことも被害を最小限に抑える上で大切であり、日頃の付き合いや見守りが有事の際の行動に役立ちます。

以上が防火に対する日頃からの心がけでした。

声かけ訪問等で気にかけている方とお話しする機会がありましたら、今回の内容についてお伝えしていただくようお願いします。

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