社会福祉法人うきは市社会福祉協議会

声・手・心 つないで人の輪 地域の和

福祉委員かわら版

212 令和5年8月1日 発行

うきは市内で豪雨災害が発生しました

先月8日~10日にかけて筑後地方を中心に記録的な大雨が観測され、うきは市では、内水氾濫や土砂崩れ等が発生し、家屋への浸水や土砂の流入等の被害が多数発生しました。

本会では、うきは市災害対策本部からの要請により7月12日(水)にうきは市災害ボランティアセンターを設置し、運営を行っています。(7月24日現在)
災害ボランティアセンターとは、被災された方の生活再建のお手伝いをする役割を担い、「片づけ等の作業をボランティアの方に手伝ってもらいたい」という声とボランティアの「被災された方のためになにかお手伝いしたい」という声をつないでいます。

被害に遭われた方と関わる中での出来事

今回の大雨による被害に遭われた方の自宅を、本会職員等が訪問して状況を伺いました。その際、被害に遭われた方より「何から手をつけていいのかわからない」「元通りの生活を送れる見通しがたたず、いつまでこの生活が続くのだろう」「不安でご飯が喉を通らず、夜も眠れていない」等の話をよく伺いました。
その後、ボランティアによる片付けが進んでいくと、被害に遭われた方の表情が段々柔らかくなり、ボランティアや職員の声かけで更にお安堵されていました。

過去の災害では

過去の災害では、災害により生活環境が大きく変化したことで、体力的にも精神的にも疲労し、また、ストレスを抱え続けた結果、体調不良に陥り、最悪の場合亡くなられた方もいたそうです。
こうしたことを防ぐには、被災された方がストレスや不安を一人で溜め込まないことが重要であり、普段の生活の中で、相手の様子を気にかけ、変化に気づくことが大切になります。

一人で抱え込まないために~気軽に話せる関係性を~

普段の生活の中で、悩みや不安を抱えることが誰しもあると思います。そんな時に近所の方や知り合いの方と話をすると気持ちが楽になることはないでしょうか。
また、相手の表情を見て、「疲れているのかな」「何か抱え込みすぎているのかも」と感じ取ることがあると思います。
そのような相手というのは、すでに顔を知っている人や普段から付き合いがある方だと思います。
普段の関わりがあることで、相手の変化に気づくことができ、また、困った時に気軽に話しかけることができるのではないでしょうか。そのような関係性が地域全体に広がることで、地域での支え合いや助け合いとなり、災害時や有事の際も含めて、住み慣れた地域で安心して暮らせるまちへとつながります。

福祉委員の皆さまも、普段の付き合いを大切にしていただき、無理のない範囲での見守りのほど、引き続きよろしくお願いいたします。

熱中症にご注意を!

梅雨が明け、本格的に暑くなる時期となりました。
これからの季節に気を付けておきたいのが熱中症です。

熱中症は、高温多湿な環境に身体が適応できないことで生じる様々な症状の総称です。
症状としては、めまいや立ちくらみ、筋肉痛等があり、症状が進むと頭痛、嘔吐、倦怠感、集中力・判断力の低下等が現れ、最悪の場合、死に至る危険性もあります。
熱中症患者の約半数は65歳以上の高齢者だそうです。年齢を重ねると暑さや水分不足に対する感覚機能の低下や、暑さに対する身体の調整機能も下がるため、注意が必要です。

熱中症の予防法

熱中症の予防として、大きく3つのポイントがあります。

①暑さを避ける

熱中症を防ぐには、暑さを避けることが大切です。

●屋外では
  • 日傘や帽子を着用する
  • 日陰を利用し、こまめに休憩する
  • 天気の良い日は日中の外出をできるだけ控える 等
●屋内では
  • 扇風機やエアコンで室内の温度を調整する
  • 室温をこまめに確認する 等
●その他
  • 通気性が良い、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する
  • 保冷剤、氷、冷たいタオルなどで身体を冷やす 等

以上のような生活の中の工夫や心がけが暑さを和らげます。

②こまめな水分補給

室内でも、外出時でも、のどの渇きを感じていなくてもこまめに水分を補給することが大切です。
また、水分と一緒に塩分も取ることで熱中症を防ぐことができます。

③ 暑さに負けない身体づくり

熱中症の予防として暑さに負けない身体づくりが大切です。バランスの良い食事やしっかりとした睡眠を取り、丈夫な身体をつくりましょう。

主な応急処置

熱中症が疑われる人を見かけたら、次のような対応をしましょう。

  • エアコンが効いている室内や風通しが良い日陰等の涼しい場所へ避難
  • 衣服を緩め、身体を冷やす
  • 水分・塩分等を補給
  • 自力で水が飲めない、応答がおかしい場合は、すぐに救急車を呼ぶ

以上の対応をすることで、熱中症の重症化や後遺症を防ぐことにつながります。

気にかけている方とお話する機会がありましたら、熱中症の予防についてもお伝えいただけたらと思います。
近年、記録的な暑さが観測されています。皆さま、熱中症には十分お気をつけください。