福祉委員かわら版
204号 令和4年11月1日 発行火の用心!
秋が深まり、朝晩は冷え込むようになり、寒さを感じる季節となりました。
寒い時期になると、こたつやストーブ等、暖房器具を使う機会が多くなってきます。
そこで気を付けておきたいのが火災です。
久留米広域消防本部によると、令和3年中に久留米広域消防本部管内(久留米市・大川市・小郡市・うきは市・大刀洗町・大木町)において発生した火災は121件、その内10件がうきは市で発生しています。
火災の事例~心当たりはありませんか~
日常生活で使用しているものでも、取り扱い等によっては火災が発生してしまうことがあります。
事例をいくつか紹介します。
●こたつによる火災
「寒い時期は晴れた日でも洗濯物がなかなか乾かないため、こたつの中で乾かす」
「着替える前に衣類を温めるためにこたつの中に入れておいた」
これらによって、衣類が熱源に接触し温度が上がり発火してしまうケース。
●電気ストーブによる火災
電気ストーブで布団や衣類を温めるため、電気ストーブに布団や衣類を近づけてしまい、電気ストーブに接触し発火してしまうケース。
●コンセントによる火災
電源プラグにコンセントが長い間差し込んだままの状態でほこりが溜まり、そのほこりが焼けてしまい発火してしまうケース。
●コンロによる火災
調理中に火にかけていることを忘れ、電話や来客の対応、外出をしている間にコンロの周りにある物に燃え移ったケース。
火災を未然に防ぐには?
火災を未然に防ぐために、次の4つのポイントが重要です。
寝たばこは絶対にしない、させない
たばこの火を消し忘れ、寝てしてしまい、火災になることがあります。
たばこを吸われる方は、「吸い終わったら、火を完全に消す」「灰皿に水を入れておき、周りに燃えやすいものを置かない」などを心がけるようにしましょう。
ストーブの周りに燃えやすいものを置かない
ストーブを使用するときは、紙類や布団などの燃えやすいものを周りに置かないようにしましょう。
また、壁や窓の近くでストーブを使用する場合、風などでカーテンが揺れて、ストーブと接触して、発火することがあります。壁や窓から十分に離して使うようにしましょう。
先程の事例でも紹介しましたが、電気ストーブやこたつは、火を使わないという認識から、衣類を近づけてしまい、火災につながることが多いようです。
電気ストーブやこたつを使用する際も注意しましょう。
コンロを使用するときは、火のそばから離れない
コンロを使用するときは火から目を離さないようにしましょう。
また、IHでも、加熱中に目を離したり、鍋の下に鍋敷きがあることに気づかず加熱してしまい、火災になることがあります。
IHでも取り扱いには十分に注意しましょう。
短時間であってもコンロから離れるときは火を消す、電源を落とす習慣をつけることも大切です。
コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く
コンセントにほこりが溜まらないよう、定期的にプラグを抜いて、コンセント周りを清掃し、不必要なプラグは抜くようにしましょう。
火災の被害を抑え、身を守るために
火災が発生しても、被害をなるべく最小限に抑え、命を守るために、日ごろからの対策として、次の6つのポイントが大切です。
例えば…
- 火災の発生を防ぐために、ストーブやコンロ等は安全装置の付いた機器を使用する
- 火災の早期発見のために、住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に警報器を交換する
- 火災の拡大を防ぐために、部屋を整理整頓し、寝具、衣類およびカーテンは、防炎品を使用する
- 火災を小さいうちに消すために、消火器等を設置し、使い方を確認しておく
- お年寄りや身体の不自由な人は、避難経路と避難方法を常に確認・確保し、備えておく
- 防火防災訓練への参加、防火の呼びかけなどにより、地域ぐるみの防火対策を行う
4.の消火器については、誰もが見やすく、取り出しやすい場所に設置するのが良いそうです。
例として、玄関は人目につきやすく、逃げる動線を確保しながら、使用することができます。
消火器の設置場所を家族で把握しておく、または各家庭の消火器の設置場所を地域の中で決めておくことは、火災に気づいた方が消火器をすぐに使用することができ、迅速な対応につながります。
以上、火災の予防について紹介しました。
これから益々寒くなってきますので、気にかけている方とお話する機会がありましたら、今回紹介した内容について、お伝えいただきますようお願いします。