福祉委員かわら版
203号 令和4年10月1日 発行10月11日は「安全・安心なまちづくりの日」
警察などでは、毎年10月11日~20日までの10日間「全国地域安全運動」を実施し、防犯協会や防犯ボランティアとともに、地域安全活動の強化や、相互間の連携の一層の緊密化を図っています。
各地域における取組意欲をさらに高めるため、国では10月11日を「安全・安心なまちづくりの日」と定めています。
福岡県内の犯罪の状況
福岡県警察本部によると、福岡県内の刑法犯の認知件数(被害届けや告発等により警察が犯罪の発生を認知した件数)が令和2年中は27,627件、令和3年中は26,337件と1,290件減少しています。
うきは市では、令和2年中は108件、令和3年中は89件と19件減少しています。
福岡県もうきは市も、ともに犯罪の状況は減少していますが、高齢者や子どもなどが被害者となる犯罪は後を絶たず、身近なところで発生する可能性があります。
高齢者が被害に遭いやすい犯罪 ~詐欺に要注意~
福岡県警察本部によると、福岡県内のニセ電話詐欺認知件数が令和2年中は201件、令和3年中は329件と128件増加しています。
被害者の約9割が65歳以上の高齢者で、被害者の約8割が女性であったそうです。
特にキャッシュカード詐欺や還付金詐欺の件数が増加しているようです。
キャッシュカード詐欺・還付金詐欺の手口
キャッシュカード詐欺
警察官や行政職員、百貨店の従業員、銀行員等を名乗り、「口座から現金が引き出されている」「詐欺にあっているかもしれない」等、電話で不安を煽り、口座番号や暗証番号を聞き出す。その後、キャッシュカードや印鑑を受け取るために訪問し、キャッシュカードや印鑑を回収する。
還付金詐欺
行政職員を名乗り、介護保険や高額医療費の還付金があるという電話をかけ、銀行名や口座番号等の個人情報を聞き出す。その後、答えた銀行名の職員を名乗った電話をかけ、ATMに誘い出し、指定の口座に振り込ませるよう誘導する。
詐欺に巻き込まれないために~日頃からできる対策~
詐欺に巻き込まれないために日頃からできる対策として、次のようなことがあります。
自身でできること
- 留守番電話や録音機能を活用する(犯人は記録に残るのを嫌がるため)
- 電話でお金の話があったら、相手にしない
- 口座番号や暗証番号等、個人情報は教えない
- 通帳やキャッシュカードを渡さない 等
家族でできること
- お互いに連絡先を確認しておく
- 家族だけがわかる合言葉や約束事を決めておく
- 日頃から詐欺について話題にする 等
地域でできること
- 話し相手や相談相手になる
- 不審な電話がかかっていないか、怪しい業者等が来ていないか、声をかける
- 怪しい電話や業者等の情報を共有する 等
以上のことが詐欺被害を未然に防ぐことになります。
怪しいなと思ったら、家族や近所の方、民生委員等、誰かに相談する。また、警察や市役所等に情報を知らせることで市内での被害を防ぐことにつながります。
気にかけている方とお話する機会がありましたら、詐欺についても伝えていただけたらと思います。
地域の防犯と子どもの見守り
~安全で安心できるまちづくりへ~
子どもが被害となる犯罪は身近な場所で発生しています。
特に周囲から見えにくい場所(人通りが少ない道路等)や、不審者が潜伏しやすい場所(管理されていない空地や空き家等)で起きているようです。
身近な場所での犯罪を未然に防ぐには、地域での見守りや声かけなど犯罪が起きにくい環境を作ることが大切です。
例えば…
- 登下校時にあいさつをする
- 地域の子どもと大人との交流(お互いに顔を知っている・声をかけ合える関係性づくり)
- 登下校の時間やルートに合わせて、買い物や散歩をする
- 通勤や花の水やり、家周りの掃除、草取り等、普段の生活の動作の中で子どもを気にかける(「~しながら」の見守り) 等
以上を心がけることで子どもの見守りになり、地域の子どもに目を向けることで、地域の防犯だけでなく、つながりづくりにもなります。
最後に紹介した「~しながら」の見守りは、生活の中の動作に少しだけ見守りを意識することでできるため、無理なく続けることができます。
市内では、警察や防犯協会、シルバー保安官やPTAなど、防犯や子どもの見守り活動・取り組みをされています。
こうした団体や機関の見守りに地域の見守りが合わさることで、地域全体での見守りとなり、地域の子どもから高齢者といった、誰もが安全で安心して暮らせるまちへとなっていきます。
福祉委員の皆さま、子どもの見守りも含め、地域全体で協力した見守りを今後もよろしくお願いいたします。