社会福祉法人うきは市社会福祉協議会

声・手・心 つないで人の輪 地域の和

福祉委員かわら版

202 令和4年9月1日 発行

毎年9月1日は、「防災の日」です。

国は、国民が災害についての認識を深め、防災と減災に役立てるため、1923年に死者・行方不明者10万人を出した関東大震災が発生した9月1日を「防災の日」、その日を含んだ8月30日~9月5日までを「防災週間」として設けています。

近年、記録的な豪雨による災害が毎年のように発生しており、今年も7月14日には九州地方に大雨が発生し、うきは市でも一部地域で土砂崩れや浸水等の被害がありました。 また、8月3日からの記録的な大雨により、東北地方を中心に甚大な被害が発生しました。 うきは市においても10年前、平成24年九州北部豪雨により大きな被害に遭いました。

 

災害ボランティアセンターとは

災害が起こった際、市町村からの要請により災害ボランティアセンターが立ち上がります。

写真:災害ボランティア活動(平成24年うきは市)

災害ボランティアセンターは被災地の社会福祉協議会が設置・運営し、被災された方の生活再建のお手伝いをする役割を担い、被災された方の「こんなことをボランティアの方に手伝ってもらいたい。」という声とボランティアの「被災された方のためになにか活動したい!」という声をつないでいます。

うきは市では平成24年7月16日~8月3日の期間で設置・運営を行いました。期間中、床下の土砂除きや家の周りの清掃・災害ゴミの搬出など、ニーズ40件に対し、延べ518名のボランティアが活動されました。

うきは市 災害ボランティア養成講座のお知らせ

新型コロナウイルスの感染状況によっては、災害ボランティアの募集範囲が市内や県内までと制限せざるを得ない場合があり、災害ボランティア活動を進めていくために必要な人数が足りず、被災者の生活再建に時間を要してしまうことが起きています。コロナ禍以前は市外・県外などの多くのボランティアの力を借りて支援を進めていましたが、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえると市内や近隣市町村のボランティアの存在がとても重要となります。

そこで、うきは市社会福祉協議会では、うきは市が被災した際にコロナ禍でも被災者の生活再建を迅速に進めていけるよう、うきは市在住・在勤の方を対象に災害ボランティアの養成を目的とした講座を実施します。
家族や知り合いの中で興味がある方がいましたら、周知のほどよろしくお願いします。

うきは市災害ボランティア養成講座

近年、毎年のように全国各地で大規模災害が発生しています。
被災地の復興や被災者の生活再建に向け、社会福祉協議会が災害ボランティアセンターを開設し、多くのボランティアが活動しています。
今後も発生する可能性がある災害に備え、市民を対象にした災害ボランティアの養成を目的に講座を実施します。

1日目 基本講座「災害ボランティアとは?」

日時 10月5日(水)19時~20時30分
会場 うきは市総合福祉センター(吉井町347-1)
内容 「災害ボランティアについて」
講師:一般社団法人 螢火
「災害ボランティアセンターについて」
講師:福岡県社会福祉協議会、うきは市社会福祉協議会
対象者 うきは市内在住または在勤の方
募集人数 20名定員になり次第募集を締切らせていただきます
参加費 無料
申込方法 もしくは下記の申込先までご連絡ください。
  • 申込期限:9月30日(金)まで
  • 新型コロナウイルスの感染状況によっては延期あるいは中止する場合があります
申込・問合せ先 うきは市社会福祉協議会吉井事務所 ℡ 0943-76-3977

2日目 災害ボランティア活動講習

日時 10月15日(土)11時~12時30分
会場 吉井体育センター体育館(吉井町983-120)
10月15日(土)は体育館シューズをご持参ください
内容 「水害による浸水家屋の床下活動について」
講師:一般社団法人 螢火
対象者 うきは市内在住または在勤の方
募集人数 20名定員になり次第募集を締切らせていただきます
参加費 無料
申込方法 もしくは下記の申込先までご連絡ください。
  • 申込期限:9月30日(金)まで
  • 新型コロナウイルスの感染状況によっては延期あるいは中止する場合があります
申込・問合せ先 うきは市社会福祉協議会吉井事務所 ℡ 0943-76-3977

受援力(じゅえんりょく)と普段のかかわり

『受援力』という言葉をご存じでしょうか。

受援力とは、周りに助けてと言える力・助けを受け入れられる心構え等をいいます。

この言葉が注目されたのは、2011年の東日本大震災であり、復興を早めるためには、被災地側が「地域が今どのような状況なのか」を災害ボランティアの人たちに積極的に伝え、助けを求め、支援を受ける力(=受援力)を高めることが必要となり、このことから、受援力の大切さを含め、世間に広く知られるようになりました。

受援力は、災害をきっかけに広がった言葉ですが、普段の生活でも必要な力です。

何か困った時に、自分一人で解決することが難しい場合、どうしたらいいのか分からず不安な時に、「ちょっと相談したいことがあるんだけど…」「○○に困っていて、手伝ってほしい」等、誰かを頼る・お願いできることは、『受援力がある』と言えます。

しかしながら、その相談やお願いをする相手というのは、身近な存在や普段からのかかわり、信頼できる関係がなければ、頼ることはできません。
困った時に受援力を発揮できるように、普段からのかかわりを通して頼れる相手・関係性を築いておくことがとても大切になってきます。
福祉委員の皆さまの普段の声かけや見守り、地域福祉活動といった誰かを支える活動は、関係性づくりでもあり、相手の助けてと言える力(=受援力)を引き出す活動でもあります。

今後も住民一人ひとりが受援力をいつでも発揮でき、支え合える地域になれるよう、引き続き、普段のかかわりを通した見守りをお願いいたします。

活動の中での困り事や心配事を区長さんや民生委員さんに相談することも立派な受援力です。
一人で抱え込まず、誰かに相談するようにしましょう。