福祉委員かわら版
195号 令和4年1月5日 発行あけましておめでとうございます
福祉委員をはじめ、区長、民生委員の皆様には、日頃より地域の見守りや声かけ訪問活動、自治協議会(福祉部門)の活動にご尽力いただき誠にありがとうございます。
今後も、地域福祉活動へのご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
交通事故死の約2倍?!
ヒートショックに注意!
風が冷たく、冬の厳しい寒さが続いています。
このような季節にお風呂に入っていると、めまいを感じたり、意識がもうろうとした経験はないでしょうか。 毎年11月から2月にかけては、入浴中に意識を失い、そのまま浴槽内でおぼれて亡くなってしまう不慮の事故が発生しやすくなります。
特に65歳以上の高齢者による死亡事故が多く、その数は、交通事故死の約2倍の件数になるそうです。
この入浴中の事故が多くなる原因の一つがヒートショックです。
ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い部屋への移動など、急激な温度の変化により血圧が上下に大きく変動することなどが原因で起こります。
気温が下がる冬場に発生しやすく、失神や不整脈のほか、最悪の場合、死に至ることもあります。
お風呂場で起きやすいのは、暖かい部屋から冷え込んだ脱衣所に移動して衣服を脱ぎ、浴室が寒いまま、浴槽に入ることにより、血圧が上下に大きく変動することが要因となります。
特に65歳以上の方、高血圧や糖尿病などの持病がある方、狭心症や心筋梗塞などの病歴がある方は、ヒートショックの影響を受けやすく、注意が必要です。
ヒートショックを防ぐには?
ヒートショックにならないために、次のようなことに注意しましょう。
1、入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく
急激な温度の変化を避けるため、入浴前には暖房器具などを使い、脱衣所や浴室内を暖めておきましょう。
浴室に暖房設備がない場合は、シャワーから給湯すると、シャワーの蒸気で浴室の温度が上がります。また、浴槽の湯が沸いたところで、十分にかき混ぜて蒸気を立て、ふたを外しておくことも効果的です。
2、湯温は41度以下、お湯につかる時間は10分までを目安にする
42度のお湯で10分入浴すると、体温が38度近くに達し、高体温などによる意識障害を起こす危険が高まります。
熱い湯船や長湯が好きな方がいらっしゃるかもしれませんが、なるべく控え、お湯の温度は41度以下にし、お湯につかる時間は10分までを目安にし、長時間の入浴は避けましょう。
また、いきなり湯船に入ると急激に体温が上昇し、ヒートショックになりやすくなります。かけ湯やシャワーで身体をゆっくり温めてから浴槽に入りましょう。
3、浴槽から急に立ち上がらない
槽から急に立ち上がると血圧が急に下がり立ちくらみを起こすことがあります。
船から出るときは、手すりや浴槽のへりなどを使ってゆっくり立ち上がるようにしましょう。
4、食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける
食後は消化器官に血液が集まり、血圧がやや低くなるため、食後すぐの入浴は避けましょう。
飲酒によっても一時的に血圧が下がったり、また、飲酒直後は転倒しやすくなります。飲酒後はアルコールが抜けるまでは入浴しいようにしましょう。
また、体調の悪いときや、精神安定剤、睡眠薬などの服用後も入浴は避けましょう。
5、お風呂に入る前に、同居する家族にひと声かける
入浴中に体調の悪化などの異変があった場合は、家族などの同居者に早く発見してもらうことが重要です。そのためにも入浴前に家族にひと声かけてから入浴するようにしましょう。
また、同居の家族の方は、「入浴の時間が長く、音が全くしない」「突然大きな音がした」など何か異変を感じたら、声をかけるようにしましょう。
以上、ヒートショックにならないためのポイントを紹介しました。 家族や地域の高齢の方、気にかけている方とお話しする機会がありましたら、ヒートショックについてもお伝えいただけたらと思います。
まだまだ厳しい寒さが続き、自宅で過ごす時間が多くなります。
福祉委員の皆さま、近所や気にかけている方の家を通りましたら、「電気がついているか」「郵便物が溜まっていないか」などに気にかけていただき、いつもの様子と違うことに気づきがありましたら、区長さんや民生委員さん、もしくは社会福祉協議会までご連絡ください。
また、感染症の感染状況によっては、気にかけている方へ声かけ訪問をされる際、「玄関ドアやインターホン越しで会話する」「電話やメール、ポスティングカードなどでやりとりする」など、相手と対面しない形での交流をお願いします。
体調を崩しやすい時期でもありますので、皆さま体調には十分お気をつけてください。