生活困窮者支援等のための地域づくり事業市民公開講座
1月29日(水)、うきは市民センター3階小ホールにて、生活困窮者支援等のための地域づくり事業 市民公開講座を開催しました。
近年、社会情勢の変化等の影響から生活に困り、「食べる」ことに課題を抱える世帯が増加しています。一方で、食べられるのに廃棄される食品(食品ロス)の現状が出てきています。
こうした状況を踏まえ、今回の講座では、「食を通じた支援と社会貢献 ~食のつながりで支え合うまちづくり~」をテーマに講演を行いました。
講師には、特定非営利活動法人フードバンク福岡 理事・事務局長 岩﨑 幹明さんを講師にお迎えし、食品ロスの課題と生活困窮の現状、それらを踏まえた食を通じた支援について、フードバンク福岡の取組や事例を交えてお話していただきました。


また、講演と合わせて本会職員より、生活に困っている方との関わりから見えてきた背景や、「食べる」ことに課題を抱えている方の現状と、それを踏まえて今年度よりフードバンク事業として新たに立ち上げた「うきうきフードバンク『うきたべる』」について説明させていただきました。
参加者からは、「うきは市内でも食べ物に困っている人がいるということに驚きました。他人事だとは思わずに身近なことだと思いました」、「本当に困った人につなげられるためには、それぞれの地域のネットワーク作り(困った人に気づく)が必要だと思いました」、「地域の中では包括的活動として、手助け・見守りが必要だと思う」などの感想がありました。
今回の市民公開講座は、食品ロスや生活困窮の現状を学び、個人や地域、団体、企業等、みんなでできることについて考えるきっかけになったと思います。
また、今回の講演の中で岩﨑さんから、社会的困難を抱えた人たちに対し、地域や施設・団体、社協、行政等で支えようとする地域単位のネットワークができることが理想であるとお話がありました。
本会では、その仕組みを目指して、今後も生活困窮者支援の啓発と食を通じた支援をうきは市全体で広げていき、支え合いのまちづくりを進めていきます。