社会福祉法人うきは市社会福祉協議会

声・手・心 つないで人の輪 地域の和

ふくしのかわら版

12 令和6年12月1日発行

千年地区 協議の場づくりのための勉強会①

10月30日(水)、第1回千年地区協議の場づくりのための勉強会が開催され、住民の方や千年地区に関わりのある事業所の方等、47名の参加がありました。

まず、市役所保健課より、うきは市の現状と今後の予測として、75歳以上の後期高齢者や単身・高齢者世帯の増加により、生活支援ニーズが増加・多様化する一方、支えていく生産年齢人口の減少により、医療・介護の担い手不足も深刻化するとの話がありました。

そこで、全国の自治体では、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、『地域包括ケアシステム』を進めているとの説明がありました。

次に、社協より千年地区の現状や第4期地域福祉計画・地域福祉活動計画等からみえる状況(多世代による交流の機会、免許返納後の移動支援、防災対策の必要性等)についてお話させていただきました。その後、皆さんで住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けるために、「千年地区にこんなものあったらいいな」というテーマにて話し合いました。

『千年地区にこんなものあったらいいな』(意見一部抜粋)

[介護予防]
  • 寝たきりになる前に元気に過ごせるような取り組み
    ⇒すこやか千年、よりあい、公民館で集う場の充実
[見守り]
  • 人のつながりを大切に見守る。
  • 福祉委員、民生委員の見守りの充実
    ⇒訪問を受けている方の意見を聞く場
  • 会う機会を増やすことが必要

人と人とのつながり⇔活動

[居場所]
  • コミュニティに集合できる場(気軽に来られる場所に)
  • イベントの充実
  • 気軽に集える場
    ⇒カフェ・公民館で集う・趣味で集う
    ⇒コーディネーター(調整する人)が必要
  • 昔の行事や祭りを残していく
  • 歩いて行ける場
  • 子ども食堂(高齢者~子どもが一緒に集える場)
    ⇒地域食堂(食を起点に)
  • 老人クラブで楽しい活動を
  • よりあい等の内容の工夫
  • よりあいの際に送迎しようと思ったが、事故などが心配でできなかった。移動の仕組みづくりも必要。
  • 移動販売の後に集まった人でおしゃべりできるといい。福富地区ではベンチを置いている。
  • 子どもが少なく1つの区では遊び相手がいない。子どもの集う場も必要。
[生活支援]
  • ゴミ出し、片付けを低額で頼めるサービス
  • 介護保険では出来ない部分を手助けするサービス

行く先

  • 買い物
  • 通院
  • 集う場
[買い物]
  • 移動販売の充実(場所・時間の増)
  • 月1~2 回スーパーまでのコミュニティバス(千年地区のみ)
[医療]
  • 介護・医療などお知らせしてくれる場が必要
  • 通院時の送迎が必要 ⇒タクシーだと高額になる
[移動]
  • 移動の支援(小型の車で)通院など
  • 送迎できるサービス
  • タクシー券の配布
  • 公民館等の集える場への移動販売
  • 買い物は移動販売があるが病院受診などの送迎が必要
  • 困っている方がどのくらいいるのか知る必要がある。
[その他]
  • 子どもが少ないため大きく集まり活動していく
  • 若い人を巻き込む
  • まず今ある取り組みの把握から
  • 今ある取り組みを充実する
  • 男性の方の地域活動への参加
  • 2025年問題を皆さんに知っていただく機会が必要
  • アパートが増えているがどんな人が住んでいるか分からない。 誰もが交流できる場が必要。

1つの行政区や個人の活動ではできることが限られるが、複数行政区で一緒に、数人でグループを組んで、活動の枠を広げていくとできることが増えていく

人生の最後まで自分らしく暮らせるための体制づくりである『地域包括ケアシステム』の実現には、介護や福祉、医療などの分野だけではなく、生活にかかわる沢山の要素が必要であり、それらは地域の皆さんだけで解決できることばかりではありません。今回の勉強会に参加いただいた、地域に関わる社会福祉法人・介護事業所・企業といった様々な方々と共に協力し合いながら、今の取り組みの整理や見直し、地域に合った取り組みの検討が今後、必要になっていきます。

勉強会を通して作っていく『協議の場』は、多くの方々に参画いただきながら、その地域ならではの活動と支援サービスのあり方について話し合いを進めていく場です。

千年地区においても、勉強会や話し合いの場が継続されていく予定です。