社会福祉法人うきは市社会福祉協議会

声・手・心 つないで人の輪 地域の和

ふくしのかわら版

11 令和6年11月1日発行

これからの災害に備えて地域でできること
(ふくどみ未来塾)

9月25日(水)、福富地区協議の場「ふくどみ未来塾」が開催され、31名の参加がありました。

今回の協議の場は、『これからの災害に備えて、地域でできること』をテーマに、まず、うきは市役所市民協働推進課江藤課長から災害時の行政の動きに関する講話と災害時の自助や互助・共助の大切さについてDVDを見て学びを深めました。

その後、グループワークにて、①平常時と②発災後の2つの場面において地域でできることを話し合いました。

写真:市からの講話。令和5年7月豪雨時を例に、具体的な行政の動きを初めて知った方も多かったようです。
写真:自身の区での現状を振り返りながら、「必要なこととは分かっているが、何をしたらいいのか…」という率直な意見も出ました。

【グループワーク意見(一部抜粋)】

①平常時

  • 日頃から防災意識を高めるために、防災研修・訓練の実施
    ⇒積み重ねが大切
  • 関係性を作るための交流の場が必要
  • 日常的に安全な場所(避難場所)、避難経路の確認をする
  • 家具など背が高いものを固定する
  • 災害時の連絡網の整備
  • 地域の危険箇所の確認(行政と連携して)
  • 土のうを公民館に常備する
  • 避難する時には声かけをする
  • 日頃から高齢者等を気にかけておく

②発災後

  • 地域(区長、民生委員、近所)で連携して、一人暮らしの方を中心に声かけをする
  • 区内の防災無線を活用して呼びかけ
  • 地域で被災状況等を確認し、行政に報告
  • 区長に負担が集中しないよう、役割分担を事前に話し合い行動する

発災直後は特に、行政の対応には限界があり、自助(自分自身や家族)や互助・共助(近所、地域)における対応が大切となります。しかし、グループワークの意見からも分かるように、災害が起きてからではなく発災前に、日頃からの一人ひとりの備え、地域で助け合えるような仕組みづくりや取り組みを行っていくことが発災時に活かされ、地域全体の防災力を高めていくのではないかと思います。

また、『ふくどみ未来塾』では、当初から世代を超えて地域全体で見守りあえる関係づくりを築けるよう、話し合いや取り組みを進めてきましたが、災害についても日常の延長線上にある誰もが当事者になりうる事柄として、地域全体で考えていく必要があると再認識しました。
今後、福富地区では、より身近な区での仕組みや備えを考えていけるよう、さらに検討を重ねていく予定です。

福富地区協議の場『ふくどみ未来塾』とは?

『見守り』をテーマに、地域みんなで見守り・見守られる関係を築いていくためには、どんな仕組みや取り組みが必要かを、福富地区に関わる皆さんで話し合う場のこと。
この協議の場の企画・運営は、福富地区地域支え合い推進員を中心に行われています。