社会福祉法人うきは市社会福祉協議会

声・手・心 つないで人の輪 地域の和

ふくしのかわら版

8 令和5年8月1日発行

不登校・引きこもり相談事業より

欲求は段階的にあがるもの

私は読書が好きなのでよく本屋へ行きます。雑誌コーナーから小説作品、漫画、あらゆる分野の本の中から興味ある作品を探す時間がとても充実します。その中でも心理学書にはついつい目がいってしまいます。心理学に基づく相手の思考や行動を学ぶ事は、対人援助を行う私にとって少なからず実りになるものだと感じるからです。

マズローの欲求階層説という理論があります。これは、人間が成長していく過程で出現する5つの欲求を階層で示すものです。まず、最下層には「生理的欲求」があり、空気や水、睡眠など人間が生きていく上で欠かせないものを指します。2層目には「安全の欲求」があり、住居や安心できる環境などを指します。3層目には「社会的欲求」があり、家族や友達、地域など集団の一部に属したいという欲求を指します。4層目は、他者から自身を認めて欲しいという「承認欲求」、最上層に理想の自分になりたいと思う「自己実現の欲求」があります。

不登校・引きこもり支援を行っている時に、保護者の方から「学校(仕事)に行かない子どもに対して怒ってしまう事がある」との相談を度々聞きますが、この欲求階層説を基に考えると、怒る事は得策ではありません。2層目の「安全の欲求」を満たすためには、保護者は子に対する受容と共感が必要であり、子が「家は安全な場所なんだ、親は自分の味方なんだ」と認識する必要があります。その上で、はじめて3層目の「社会的欲求」が生まれます。この段階で、「学校に行ってみようかな」と社会に出る気持ちが芽生えるのかもしれません。

不登校・引きこもりで悩まれている保護者の心労は計り知れない事かと存じますが、不安や悩みを少しでも緩和出来る様に、私達は家族の方々の相談をお受けしています。些細な事でも構いません、いつでもうきは市社協までご相談ください。

不登校・ひきこもり相談・交流スペース

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ご自宅に引きこもり気味で学校や適応指導教室に行けないお子さんが、自宅以外に「居場所」が欲しい当事者が集まれるスペースを設けました。一緒にこれからのこと話してみませんか? まずはお気軽にご相談ください!

場所 うきは市総合福祉センター 内
詳細 まずは下記番号にご連絡下さい。

◆相談員

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相良 照美(さがら てるみ)
高橋 伸征(たかはし のぶゆき)
うきは市社協 吉井事務所内
うきは市吉井町347-1 
電話 0943-76-3996(不登校・ひきこもり専用相談ダイヤル)
メールでのご相談は
ufhs.mail@ukiha-shakyo.or.jpまで
(▲メールアドレス変わりました)
受付時間 平日8:30~17:15

うきは市不登校・ひきこもりを考える親の会
みつばちの会

うきは市社協では、「うきは市不登校・ひきこもりを考える会」と共催で、毎月1回家族会を開催しています。

一緒に不登校やひきこもりについて話してみませんか?

日時 第3水曜日の8/16(水)19:00~21:00※リモート、集合どちらでもご相談ください
会場 うきは市総合福祉センター1階 小会議室
費用 無料
内容 長阿彌(ちょうあみ)幹生(みきお)先生を迎えて、親同士で話をし、家庭や自分自身を見つめる機会を設けていきます。