千年地区福祉部委員会 視察研修
11月16日(水)、千年地区の福祉部委員会が3年ぶりに視察研修を行いました。
参加者は福祉委員と自治協議会の役員等合計17名。視察先は、大牟田市にある児童養護施設「甘木山学園」へ伺いました。千年地区は、市内でも子どもがいる世帯の多い地区であり、子ども支援の現状を学ぶひとつの機会として視察先を選びました。
甘木山学園は、同敷地内に乳児院・児童養護施設・高齢者施設を併設しており、全国でも珍しい運営形態をとられています。児童養護施設は、定員75名で現在の利用者は56名、5歳から18歳の子ども達が年齢ごとに5人程のグループで、職員の方と共に家庭に近い環境で生活されていました。
お話しを伺った後に、施設内を見学させてもらいました。一つの建物のように見えていましたが、施設内を仕切り、各グループごとに台所やお風呂が設置され、、子ども達のスペースには個室や2人部屋の勉強部屋もありました。
食事もグループで準備し「男性職員の多いグループは偏った食事になりがちですね。女性職員のグループは彩りや健康に気を遣いバランスよく食べています。食事代もグループごとに食費を渡しているので、月の前半に贅沢をすると後半は野菜入りの袋麺を食べている所もありますよ。食事の健康バランスは、後で栄養士に指導を受けており『もっと野菜を採り入れたものに』と指導を受けています」とのお話しもありました。
施設というと、規律に沿った厳しい集団生活というイメージでしたが、甘木山学園では、職員をお父さんお母さんとする一つの家族のように温かい雰囲気の中で、子ども達が穏やかに生活している様子を伺うことができました。
園長の堺さんから「子ども達が、失敗を重ねながらも将来社会で自立して生活できるように支援しています。色々な事情があり施設で生活しているけれど『ここで成長できてよかった』と言ってもらえるように取り組んでいます」という言葉が心に残りました。